高収益農業集団として有名な農事組合法人和郷園の木内博一代表理事は、ゴボウをカットしたら従来の3倍の値段がついたことから事業をスタートすることにしました。ゴボウをカットしないと持ち運びにくいだけでなく、販売上のデメリットがあったのですが、それは何だと思いますか。
長いまま売っているとゴボウが下段に置かれる。
スーパーの棚は30センチぐらいなので、そのままの長さだと下段に置かれて目につきません。木内氏はもっと目につくように並べたかったそうです。作ることも大事ですが、流通環境や小売り環境の理解が必要だとおっしゃっています。売り場や消費者の心理を前提にものづくりをするという考え方だということです。ちなみに、木内家の年収が350万円だった当時に、カットゴボウで4000万円を売り上げたそうです。
エンドユーザーまでどういう流通環境で届いているのか、具体的に理解するための機会を設けて、それぞれの感想を聞いてみましょう。