自己研鑽のために一冊の本を買って思うことは、この本で全てを分かろうとしないこと。数千円で物事の真理が得られるはずもなく、知識にも少欲知足が大切だと思います。講演を聞きに行っても、何か一つ得られるものがあったら大満足ではないでしょうか。そんな心づもりで参加した会のメモから、ピックアップしてみました。
2009年11月21日の第157回研究会は日本笑い学会15周年記念研究会で、たくさんの方の話を聞けました。そんな中で特に心に残ったいくつかです。
高千穂大学小向敦子先生の「江戸と現代:繋ぐのはシニアとユーモア」では、
大人の品格=ハイセンス
シニアの品格=ナンセンス
「面白い人」にはどんな外見でもなれる
松江工業高等専門学校電子制御工学科教授久間英樹先生の「面白いと感じてもらうためにホビーロボットに必要な要素」では
唯一、笑いのロボットは失敗してもよい
人は笑いに寛容
株式会社キットヒット首席デザイナー森口睦子氏の「笑いが作るロボットと人間のコミュニケーション」では
未来のお笑いロボットは、誤認識してもよい。
フォローをどうするかで笑いをとる。とぼける。かわす。
どなたの話だったか忘れましたが、
年を取ることでショックを受けること
老いるショック
人類は、サバンナに出るなど、大変な「ストレス」を得て、
「回避」するために「笑い」「泣き」を覚えた。
溜まった内なるエネルギーを発散し、健康寿命を延ばす。
2009年12月19日の第158回研究会は船瀬俊介氏の「笑いの免疫学~笑いが健康と幸福を生む~」というテーマで、「【医】食住」が整えば笑いの毎日が始まる。ストレスをためないことが大切だというお話でした。
新潟大学名誉教授で日本自律神経免疫治療研究会理事長の安保徹先生の提唱される
「悩み過ぎ」「働き過ぎ」「薬の飲み過ぎ」を止めること
病院より温泉に行こう
ふんどしと心は緩めがいい
などが印象に残りました。
2010年2月20日の第160回研究会の藤川鉄馬氏の「アメリカ大統領たちのユーモア精神とジョーク」では、トップに立つ人ほどユーモアのセンスが必要で、ユーモアを受け入れる心も大切だということでした。
オリンピック種目 安部・福田はどんな種目に出たか
投げ槍
マーク・トゥエイン
「天国にユーモアはない。ユーモアの源泉は、苦しみ、悲しみ、そして困難にある」
良心を持っているのは「一度も使っていないから」
リンカーン「力で征服しても長続きしない」⇒ユーモアで理解させる
2010年4月24日の第162回研究会は元NHK演芸ディレクター熊谷富夫氏の「放送と演芸についてのあくまで我流の体験的報告」。
76歳なら、「76歳ですが、38歳の体です」と言う。
上半身が38歳で下半身が38歳
個人的には「上半身>下半身」にして、笑いを取れれば最高ですが、きっと逆の方が受けがいいかもしれませんね。ひとつでも得ることがあればというよりも、人の話には、何かひとつ得ることはあるものだと思います。傾聴は大切だと改めて思います。