読みと笑い

元群馬大学教育学部教授でNHKテレビ「話し方教室」「朗読入門」などに出演されていたILEC言語教育文化研究所常務理事の高橋俊三氏は、2013年3月16日の第197回研究会と2015年11月21日の第229回研究会で講演をお聞きした。最初が「子どもの笑いと朗読・群読 ~子どもが心と体を拓き楽しむ声の活動~」で、次が「子どもの笑みと詩の読み 正しく読む・確かに読む・楽しく読む」でした。実践を伴う講演会には好き嫌いが出てしまいますが、グランパシッターの私としては絵本を読む際のとても参考になりました。

読み方のノウハウは文字で再現するのは、ちょっと無理ですが、プレゼンの際に使えるネタをまずご紹介。たとえば資料を配ると先にめくる人がいますが、そんな時には

二枚目が大好きな方が多いですね。

他にもつかえそうなのは、

内容がないよう、なんてね。
論理はlonely
金にも銀にも銅にもならない

教育関係者で使えそうな

学生は肯定的に見るべき、だって学校には校庭がつきものだから

肯定的に見る例え話も洒落ていました。

江戸の町は
ひどい 水を買わないといけない
すごい 水を売って暮らせる

詩や文章を読む時には、題名もしっかり読むことが大切だそうで、「題名を読まないと、台無し(題なし)になる」とのことです。以下、生徒さんの作品です。

授業無情(中三男子)

試験終了鐘の声
 授業無情の響きあり
日に焼けたる肌の色
 遊者必衰のことわりをあらはす
あがける時も久しからず
 ただ真夏の夜の夢のごとし
頼みの山もつひにははずれる
 ひとへに机の前の達磨に同じ

猿(中一女子)

夏、高崎山にて猿見学。餌の時間になり猿歓喜。
一心不乱に食らう。ある猿、空の落花生を食らう。
激怒し暴走。木に激突。我思う、猿も走れば木に当たる、と。

最…低…(中三男子)

某月某日我断髪
鏡不使用即失敗
両親驚愕兄狂喜
級友爆笑前途暗

「韻は無視、いんです」だそうです。他にも生徒の作品で面白かったのは、

廊下を走るな、地球が揺れる。
お食事券 汚職事件

朗読のレッスンには次の詩をやらされましたが、大勢の前でやるのは嫌いな人もいるので難しいですね。

はなののののはな
はなのななあに
なずななのはな
なもないのばな
(谷川俊太郎)