高杉和徳氏のご冥福を祈って

目標や支えがあると、頑張れるし、張り合いも出ます。でも一方で、それが失われると、とても落ち込んでしまう。生きがいに支えられる人生は、裏を返せば、生きがいに縛られる人生です。笑いは、執着している自分を「ああ、あほらし」と自ら感じ取り、ずらし、緩めていきます。「目標や支えを失ったら生きている価値はない」という思い込みを、逆転する効果が笑いにはあります。

誰も望んで生を受けたわけではない。気付いたらここにいた。不思議なことです。生まれて今ここにいるというこの不思議な恵みを、受け取るか、受け入れるか、味わうか、与えられたものをどう再構築するかが問題です。そのまま祝い、喜び、笑う。それで十分だとするのも智慧のある生き方です。

変わらないもののない世界、無常の世界。それなのに、安心したい、安定したい、根を張りたいと思う。だから、逆に穏やかさが覆されるのです。一見どうしようもない現実を目の前にして、ただ嘆き悲しむのではなく、現実を受け止めつつ、その意味するところを変容させ、ある種笑いの対象とする。それで救われることがあると思います。

以上は、サイトの解説として掲載している内容です。毎月一回、高杉さんの司会を拝見するだけの関係でしたが、そんな視点に気付くキッカケになった方でした。ご冥福をお祈りいたします。

健康概念と笑い

2016年10月15日の第240回研究会は、大学教授の松村誠先生氏による『健康概念の中の笑い』でした。今年は、日程が合わずに出席できない会があり、出席しても個人的な興味範囲とは違っていたりで、掲載ネタが少なくなってしまいました。今回の松村先生(同姓同名で猫や犬のイラストで有名な方がおられますが、まったくの別人です)のお話は、笑えるというよりも別な意味で興味深く拝聴しました。三点ばかり、備忘録を兼ねて掲載しておくことにしました。
“健康概念と笑い” の続きを読む

長生きと笑い

2015年はどうやら真面目に聞いていたようで、メモも真面目な内容ばかり。この掲載には向いていませんでした。2016年5月21日の第235回研究会は、西田メディカルクリニック理事長の西田元彦医師の講演で『笑ってゆっくり生きよう ~上手な脳のだまし方~』。先生はホリスティック医学の分野でも有名な先生です。中国のことわざに「一笑一若一怒一老」という言葉があるそうで、笑いは健康には欠かせない要素であることは今や常識ですね。
“長生きと笑い” の続きを読む

笑わない笑いの研究会

勉強会や用事が重なるとどちらを優先するか迷います。そんなこんなで欠席したりすると、どんな話だったんだろうとか気になったりします。どちらにしても執着しないことが必要ですね。勘違いされるのですが、笑いの研究会で毎回笑える話を聞いているわけではありません。真面目な研究学会なので、硬派な内容も多いです。2014年の後半から2015年前半は、そんな発表が続いたように思います。ちなみに2014年の後半はこんな内容でした。
“笑わない笑いの研究会” の続きを読む

笑いと老化

2014年3月15日の第209回研究会は、シニアライフ講演家の阿奈靖雄氏による『シニアのための生き生きライフ ~老化を遅らせる凄い方法があった~』でした。「笑い」と「お笑い」では、「釜」と「おかま」ぐらいの差があると言います。「お笑い」だと若者が中心になるイメージですが、「笑い」に興味を持つ方はどちらかと言えば年配が多いようです。生き生きとしたシニアライフのテーマはけっこう多いですね。笑えるかどうかは別にして、参考になる話ばかりです。
“笑いと老化” の続きを読む

笑いと健康

2013年12月21日の第206回研究会はスリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老アルボムッレ・スマナサーラ師の「仏教の笑い ~心を清らかにするブッダのユーモア活用法~」でしたが、大乗仏教との考え方の違いもあり、残念ながらほとんど記録してませんでした。そういう日も多々あります。翌年の2014年2月15日は学会創立20周年記念「新・笑いと健康 講演会」・全国縦断シリーズ第7回目シンポジウム『「笑い・ユーモア・健康」~当面する健康に関する課題を「笑い・ユーモア」で解決する試み~』でした。笑えるお医者さんは本当に素敵だと思います。
“笑いと健康” の続きを読む

笑いと若者

西武文理大学兼任講師の瀬沼文彰氏は、元お笑い芸人という異色の経歴の若手学者です。若者における笑いに関して、特にフィールドワーク中心の硬派な?研究をされているのがとてもすごいことだと思います。2008年7月19日の第141回研究会の「笑いの教科書」、15周年記念研究会となった2009年11月21日第157回研究会では「若い世代の笑い」、そして2013年11月16日の第205回研究会では「ネット上の笑い ~テレビのお笑いとネットの笑い~」と講演を聞きました。すでに若者との接点がほとんどない私としては、研究データより親子や上司部下のネタに興味が向いてしまうのが申し訳ないです。
“笑いと若者” の続きを読む

老いと笑い

2013年10月19日の第204回研究会は、健康生きがい学会の第4回大会第2分科会として新宿で開催。「老いとユーモア」というテーマで発表がありましたが、いつも研究会の名司会をやられている高杉和徳のお話が印象に残りました。泣くと笑うのではどっちが多いか。100%の割合で答えてみてください。
“老いと笑い” の続きを読む

笑いとボランティア

2013年9月21日の第203回研究会は「77歳のバケットリスト」の著者、渡邊一雄氏による「手応えのある人生の生き方 -個人と地域の座標軸から見出すもの-」。The Bucket List、バケツのリストって何?って思いますよね。これは「棺桶リスト」といって、死期が決まっている人が棺に入る前にやりたいこと、見たいこと、体験したいことの全てを書きだすリストのことだそうです。「最高の人生の見つけ方」という私の大好きな映画の原題でした。渡邊氏はボランティア歴も長く、東大付属病院でのお話にはすごく考えさせられました。
“笑いとボランティア” の続きを読む

口癖と笑い

2013年8月17日の第202回研究会は口ぐせ研究家猪狩大樹(いがりまさき)氏による「良い口ぐせで楽しく健康に 言葉を変えるとあなたが変わる」新内如月派鶴賀㐂代三郎という芸名をお持ちで、「開運!日の出ウォーキング」家元という顔をもっていらっしゃいます。口癖で人生は変わると、私も思います。第一に印象が良くなりますし、周りも楽しくなりますよよね。いろんな有名人の口癖がありますが、思い出せますか?
“口癖と笑い” の続きを読む